日本23-24ウェールズ。似たり寄ったりのチーム、この相手には勝ちたかった。内容次第ではエディー・ジョーンズの進退に影響する試合だと思ったけど【2025.11.16ラグビー感想】
ラグビー「リポビタンDツアー2025」、日本時間11月16日に日本代表が英・カーディフでウェールズ代表と対戦、23-24で敗戦を喫している。
日本代表・ジョーンズHC、ウェールズ戦1点差の逆転負けに「ひどい気分」 日本にイエローカード3枚、ウェールズにレッドカード1枚が出た判定にも疑義https://t.co/mZekrNtPlf
— サンスポ ラグビー情報2025 (@sanspo_rugby) November 15, 2025
後半終了間際まで2点差でリードしていた日本だが、ロスタイムでPGを決められ逆転負け。これで10月25日のオーストラリア戦から4連敗となっている。
日本vsオーストラリア、15-19で惜敗。オーストラリアはそこまで強くはなかったけど日本は一定の成果は得られたのでは? 去年のイングランド戦で「“超速ラグビー”に少し希望が見えた」って言ったけど
なお本ツアー最終戦の次戦は日本時間11月22日、ミヘイル・メスヒ・スタジアム(ジョージア)で地元ジョージア代表と対戦する。
めちゃくちゃ大事だったウェールズ戦。内容次第ではエディー更迭もあり得ると思ってた…
遠征中のラグビー日本代表。
今回はランキング12位のウェールズとの対戦で、同13位の日本にとっては(過去3戦に比べて)チャンスが大きい相手だったわけだが。
とりあえず言えるのは、日本にとってこの試合(と次のジョージア戦)はめちゃくちゃ大事だった。
チームが進歩していることを証明するためにも何かしらの結果が欲しい。負けるにしても内容のある試合をしたい。
場合によってはエディー・ジョーンズの進退にも影響すると思っていた。
そんな中での1点差負けは確かに痛い。
ただ、今すぐエディー更迭!! となるほどの絶望感はない。
目標に掲げるベスト8以上とはいかないものの、少なくとも順位通りの力量は示せたのではないか。
まあ、10位以下と10位以上の間に分厚い壁を感じたのも事実だが。
日本がウェールズに12年ぶりの勝利。まあクソ試合ですね。低レベルなチーム同士の低レベルな試合ですよ。超速ラグビーのあるべき形を示せたのはよかったけど
似たり寄ったりのチーム。強豪国と比べてキワの部分の精度が低いよね
具体的な感想としては、似たり寄ったりのチームだったなぁと。
先日の南アフリカ戦では「こんなチームに誰が勝てんねん」「これは無理、さっさと忘れて次に行こう」と申し上げた。
アイルランド戦はそこまで驚きはなかったものの、この2チームに比べれば日本もウェールズもまだまだである。
日本7-61南アフリカ。9トライを奪われ完敗。でも今回は仕方ない。南アフリカが強すぎた。これに勝てるチームが地球上に存在するの? ってくらい。実は日本も悪くなかったしね
強豪国との違いをもっとも顕著に感じたのはキワの精度。
南アフリカやアイルランドと比較すると日本(とウェールズ)はしょーもないミスが多い。
オフェンスでは「冗談だろ?」というインターセプトやノックフォワードが発生し、雑なパス回しが繰り返される。
ディフェンスではこれまた「冗談だろ?」と思うような抜かれ方でビッグゲインを許す。
しかも両チームとも決定力が足りないせいでそれらのミスが失点につながらない。
極論、真ん中を抜かれてもあきらめずに追いかけていれば勝手にミスをしてくれる。
キックはどうなんでしょうか。ハイパントを蹴るたびにギャンブルになってる気が…
そしてもっとも目に付くのがキックの精度の低さ。
南アフリカはSHからのハイパントがめちゃくちゃうまいと申し上げたが、日本もウェールズもそこがまったく足りていない。
南アフリカは相手にわざと取らせて着地の瞬間にタックル、もしくは味方がギリギリキャッチできる位置に落とすとことが可能。
それに対して日本やウェールズは毎回中途半端。ほぼ運任せというか、ハイパントを蹴るたびに50:50のギャンブルが発生する。
また今回は後半27分あたりのペナルティでハイパントで勝負にいったが、アレはどういう意図があったのか。
セオリー的には当然ラインアウトを選ぶと思っていたらまさかのハイパント。
で、案の定イーブンボールとなってチャンスを逃してしまう。
・互角の力量
・何としても結果が欲しい試合
・キックの精度の低さ
・セットプレーは比較的安定している
諸々を加味するとあそこはラインアウト一択だったと思うのだが。
決定力の低さはそろそろ何とかせんと。ウェールズの足が止まった後半開始直後が一番のチャンスだった
また日本の決定力の低さはそろそろ何とかしてほしい。
敵陣深く攻め込んでからの“超速”発動、それ以外はオーソドックスに! というメリハリはついてきた。
開始直後から飛ばしまくる→すぐにバテて足が止まる悪循環も解消されつつある。
だが、肝心のトライがめちゃくちゃ遠い。
敵陣深く攻め込むまではいいが、毎回もう少しのところでミスが起きる。
今回に関しては後半開始直後が一番のチャンスだった。
両チームが得点機でミスを繰り返し、前半を7-7の同点で折り返す。
後半開始直後にウェールズの出足が鈍る→日本がスピーディなパス回しとランで翻弄。
あそこで1本取れていれば主導権を握れたはずが、逆にトライを奪われてしまうという。
トライ直後にウェールズの動きが戻ったことを考えればあそこはまさに分岐点だった。
キックの精度、ディフェンスのヌルさ、オフェンス面の稚拙さ、などなど。
拮抗した相手だからこそ課題が見えたというか。
強豪国(南アフリカ、アイルランド)との対戦では「相手が強すぎるから」で済まされていた部分が浮き彫りになった印象である。
日本10-41アイルランド。今の日本がアイルランドに勝つならあれしかない。ラストの失速も本気でジャイアントキリングを狙いにいった結果だよね
FWのモールが全然ない。オプションとして持っていれば多少違ってくると思うけど
これも実力が近いチームとの対戦だから見えたものだが、日本はFWのモールがあまりに少ない。
極力コンタクトを避ける、パス回しとランによる展開ラグビーが中心なのはわかるが、それを踏まえた上で。
オプションの1つにすらなっていないのはどうなの? と。
逆にウェールズはゴール前(22mの内側)ではFWの突進とパス回しの使い分けができていた。
似たり寄ったりのチームではあったが、FWのモールがオプションとしてあるかないかの差は間違いなく大きい。
セットプレーからなだれ込むようにゴールラインに飛び込むFW陣。
ああいう突進が日本にもあれば(あると思わせることができれば)多少は違ってくると思うのだが。
エディー・ジョーンズ続投決定。“超速ラグビー”の目指す場所はニュージーランド、フランスと近い? 立川、マクカランのSO起用も理解できる。納得はしてないけどな笑
こう言っちゃアレですけど「今はいろいろな戦術、選手を試している段階」という言い分もそろそろ通用しなくなってきますよ。
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