藤浪晋太郎が初勝利。中日が2戦連続で主力を出さず左打者だらけの打線を組んだことへの感想を。井上監督「ベストオーダーを組めない」、藤浪「好きなだけ嫌がってください」。真剣勝負の最中に日和って自分で弱点晒してんじゃねえよ

今回は野球のネタ。
少し時間が経ってしまったのだが、下記のゴタゴタについてあれこれ言ってこうと思う。
「勝ってこそ意味がある」中日の“藤浪対策”「先発オーダーに左打者8人」より波紋を呼んだ井上一樹監督の“ある采配”〈因縁試合の舞台裏〉(小西斗真)#npb #プロ野球 #中日ドラゴンズ #dragons #baystars #藤浪晋太郎 #NumberWeb https://t.co/OAc5ef4jBT
— Number編集部 (@numberweb) September 3, 2025
今年7月に横浜DeNAベイスターズに入団した藤浪晋太郎。
8月17、31日の中日ドラゴンズ戦に先発して5回1失点、7回無失点といずれも好投、チームの勝ちに貢献したわけだが。
その際、中日の井上一樹監督が藤浪の制球難を理由に左打者中心の先発オーダーを組むと宣言。右打者が負傷離脱するリスクを避けるための措置だとコメントしている。
これに対してはファンだけでなくプロのOBからも賛否が聞かれている。
DeNA藤浪晋太郎には注目していた。会見では改めて地頭のよさを感じた
とりあえず言っておくと、藤浪晋太郎のNPB復帰には僕もかなり注目していた。
入団会見での受け答えでは相変わらず地頭のよさがにじみ出ていて「おお、本当に藤浪がベイスターズ入りしたよ」となったことをお伝えする。
藤浪晋太郎って言葉の端々から頭のよさと適度な我の強さとサービス精神が滲み出てるよな。
実は藤浪の方がクソガキムーブ満載の大谷翔平よりもはるかに主人公属性の持ち主なんだよな。ベースの上をボールが通過しさえすれば!!https://t.co/qax3MqL1kM #baystars #藤浪晋太郎
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 18, 2025
もちろん“投げてみなきゃわからない”“回が始まらなければわからない”突然発症するノーコンっぷりはアレだが、それも含めて(?)登板を楽しみにしていた次第である。
田中将大通算199勝目!! 神宮で巨人vsヤクルト戦を現地観戦してきたぞ。まっすぐに力があった田中。でも5回でアップアップになるのもいつも通り。そしてボールがアホみたいに飛ぶ。現地で改めて思った
藤浪はよかったよね。いい意味でNPBの打者を見下ろすピッチング
表題の通りだが、藤浪晋太郎のピッチングはよかったと思う。
特に7回無失点で勝利投手となった2戦目はgood。8割前後の出力で打者を打ち取るピッチングは恐らく本人の言う「米国で覚えたシンプルさ」。
またピンチの局面でギアを上げるメリハリ、左打者の内側へのカッターと外へのフォークによるコンビネーション、などなど。
極論、下位の打者なら150kmのまっすぐ(ちょっと変な回転)を適当に投げておけばどうにでもなる。
そこにたま〜にカッターやスライダー系で目先を変えておけば大怪我をすることはまずない。
MLBに比べて一段落ちる日本の打者をいい意味で見下ろすことができていたのではないか。
で、しれっとNPB1000投球回のおまけつき。
今後も日曜日登板を継続していくとのことだが、この調子を維持できれば十分戦力になれる(維持できれば)。
“当たれば儲けもの”の途中加入としては成功の部類である。
田中将大3ヶ月ぶりの一軍登板で5.2回2失点(自責1)。5月に比べて出力も上がって変化球もキレてた。今年一番よかったけど、QSに届かない。根本的に球威が足りてない。これが田中の現在地なんだろうな
リスク回避は理解できる。でも、それを試合前に監督が宣言するのはどうなのよ?
そして中日が藤浪晋太郎に対して左打者中心のオーダーを組んだ件。
8月17日は全員が左打者、31日は7番クリスチャン・ロドリゲスが唯一の右打者。主砲細川成也や新加入のマイケル・チェイビスは藤浪の降板後にちょろっと出場するのみとなった。
で、上記の井上監督の
「俺もけが人を出したくない。ベストオーダーでは臨めない」
「リスクを考えたときにあと二十何試合残っている」
発言である。
あえて主力を使わない中日のやり方には賛否あるが、僕はむしろ井上監督の発言に引っ掛かっている。
CS出場を争う大事な時期、主力の離脱は極力防ぎたい。
藤浪が右打者への危険球が多いのもわかっている。
諸々を加味すると、リスク回避のためにオーダーをいじることはある程度仕方ないとは思う。
戦力低下を覚悟で主力を温存、他の試合で取り返すのも戦略の一つと言える。
ただ、それを試合前に監督(や首脳陣)が公の場で宣言しちゃうのはどうなのよ? と。
真剣勝負の最中に相手に自分から弱点を晒してどうする。隙を見せたらそこにつけ込まれるのは当たり前だろ
当たり前だが、プロ野球は勝ってナンボの真剣勝負である。
勝つためには相手の嫌がること、弱い部分を攻めるのが定石。小細工なしの真っ向勝負も結構だが、それだけで勝てるほど甘いものではないはず。
逆に言うと、勝負の最中に相手に弱みを見せるのは絶対にダメ。
少しでも隙を見せればそこにつけ込まれて一気にやられてしまう。
その“絶対にダメ”な行為を監督が自らやった。
そこに僕は「はあ? 何やってんの? アンタ」となっている。
現在4位の中日がCSに出場するために3位のDeNAはもっとも倒さなければならない相手。
そのDeNAとの対戦前に、
チームを率いる監督自らが、
「ベストのオーダーを組みません」
と宣言する。
で、2戦連続で藤浪をぶつけられ、わかりやすく白星を献上するという。
DeNAとすれば主力が出てこないとわかっている相手に藤浪を投げさせない理由がないし、藤浪の「好きなだけ嫌がってください」発言もその通りでしかない。
勝手に日和ってくれるなら「あざーす」「じゃ、遠慮なくカモらせてもらいまーす」である。
【DeNA】藤浪晋太郎が左9人打線に言及「勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってください」https://t.co/xxzKshDVaV
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) August 17, 2025
セ・リーグDH導入が残念な件。2027年シーズンからのスタートが正式発表されたけど、投手が打席で食らいつく姿が好きだったんですよね。セとパで野球の違いがあってもいいじゃんと思ってた
クソみたいな釈明してんじゃねえよ。日本最高峰のリーグで戦うプロチームだろが
繰り返しになるが、真剣勝負の最中にわざわざ相手に弱みを見せるようなマネをしたこと、それをチームのトップがやったことに僕はめちゃくちゃムカついている。
その結果、当然のように相手につけ込まれてわかりやすく負けた。
日本最高峰のリーグで戦うプロのチームが、である。
「ファンは真剣勝負を求めている」とかは正直どうでもいい。
土俵に上がる前に背中を向ける、自ら弱点を晒す行為があまりにも舐め腐っていると申し上げている。
なーにを長々と釈明しとんねんしょーもない。
「やっぱりみんなで戦うと言っている。こういう時に仕事せなあかん言うて、意気に感じて出てもらっている。例えば樋口、大島、板山とかを出した。それはそれで零封やったけど、チャンスはつくれたが結果的にそこで一本出せなかったってところがきょうの敗因」
「リスクを考えた時にあと20何試合残っている。作戦を組む上でどうしたらいいもんかなっていうのは確かにあった」
「中日・井上監督きっぱり「オレの中で悔いはない」”藤浪対策”左打者8人を並べるも、今回も打ち崩せず「チャンスはつくれたが…」」
戦力低下を覚悟で主力を温存、その分を他で取り返す戦略なら黙ってやれという話で、わざわざ公に宣言してんじゃねえよと。
自分で晒した弱点につけ込まれて「後悔はない」。
そんな情けないコメントがあってたまるか。
中日ファンのブーイングが的外れすぎる件。「他で取り返す」ってトップが宣言してんのに筋が通らんでしょ
しかもスタンドの中日ファンが藤浪のヒーローインタビュー中にブーイングを浴びせたとか。
横浜DeNA・藤浪晋太郎の通算1000投球回へのブーイングに非難「恥の上塗り」中日ファンから“反感”を買ってしまう理由 : https://t.co/hJUkHNjUax #藤浪晋太郎 #スポーツ #野球
— 週刊女性PRIME (@shujoprime) September 2, 2025
はあ?
バッカじゃねえの?
・DeNAが中日戦に藤浪を先発させた
・中日の監督が「ベストオーダーを組めない」宣言
・2戦連続で藤浪を打てずに黒星
中日が「藤浪の登板試合では主力を温存する」「他で取り返す」と宣言してその通りになった。
DeNAは主力を出してこない相手に2戦連続で藤浪を当てて勝利した。
要は両チームの想定通りに進み、当然の結果が出ただけのこと。
つまり、チームのトップが「他で取り返す」のが戦略だと言っているのにブーイングは筋が通らない。藤浪のヒーローインタビューを妨害するなどもってのほかである。
SNSや掲示板等でその行為を正当化するバカが散見されたが、バカを晒すだけだからやめた方がいい。
それなら「藤浪がムカつく」「負けて腹が立つ」とストレートに言う方がマシ。
バカのくせに必死に理屈を並べてバカの上塗りをするくらいなら素直に「感情で喚き散らしてます」とゲロっておけばいいのである。
まあ、どちらにしてもヒーローインタビューを妨害する行為はクソだが。
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