住んでから気づく? 部屋選びで大失敗の体験記。必ず実行!! 確認ポイントと部屋探しのポイント
いつもお世話になります。
先日、「一人暮らしの笑えない大失敗。賃貸部屋でサバイバル」の記事で初めての一人暮らしにおいて、部屋選びに大失敗したお話をお伝えしました。本日はその続きになります。ご興味があればもうしばらくお付き合いください。
ちなみに、当時の僕がどんな仕事をしていて初めての一人暮らしにどんな部屋を選んだかは、前回の記事内の「当時の僕はこんな人間、そして初めての一人暮らしはこんな部屋」でお伝えしています。
失敗その2:鎮魂の祈り。設備おかしくね? いやマジで
ではさっそくご報告の続きを書きたいと思います。
僕のやらかした2つ目の失敗。それは「設備確認の軽視」です。
これは書いて字のごとく。
住み始めてすぐ、いろいろと設備がおかしいことに気づきました。
リフォーム済みの内装はすごく綺麗(に見えた)だった内見時。なおかつ外側のボロさとのギャップが気に入り、細かい部分を確認せずに契約してしまった男の末路です。
・風呂が正方形
ユニットバス式の風呂だったのですが、湯船が正方形でした。これは地味に参りました。
まあ内見の際に確認はしていたのですが、「この程度はどうってこたぁない」と完全に高をくくっていました。
何というか、とにかく邪魔くさい。
足が伸ばせないので座るときは体育座りオンリーで、立ったり座ったりがいちいちキツい。足を滑らせようものなら、外に飛び出してトイレの角に頭をぶつけて成仏なんて可能性もなきにしもあらず。狭いのでお湯は飛び散るし、毎日の入浴がちょっとした緊張感に包まれたものとなること請け合いです。
・外置き洗濯機がいろいろおかしい
洗濯機が外置きなのにもかかわらず、外に蛇口がない。
もはや意味がわからないです。
外置き用のスペースはあるのに蛇口がないという。なので、キッチンの窓を開けて、ホースを通して室内の水道につなぐことになります。それが気温3℃の真冬だったとしてもです。
なおかつ、外置き用スペースの地面がガッタガタで、洗濯機が止まります。老朽化が進み過ぎてでデコボコになっていて、あまりのグラつきに洗濯機が地震と勘違いして運転をストップします。
ズッキュ~~~ウゥゥゥンン………。
脱水の段階で確実に止まります。
最終的にはつっかえ棒のように石を置くことで何とか解決策できましたが、そこに至るまでに水洗いを繰り返すこと4時間。真剣にキレました。でも誰にキレていいのかがわからず、さらにストレスが溜まるという不毛な結果が残りました。
・キッチンの水道が古すぎる件
上述の洗濯機にも関連しますが、キッチンの水道が古すぎて死にました。
洗濯機が外置きのくせに、室外に蛇口がないことは先ほどお伝えしました。
そのため、窓からホースを通して室内の水道に装着するのですが、蛇口が老朽化して装着できないのです。
ステンレス製の蛇口が錆びてグニャグニャになり、パッキンのストレスに耐えられない。
これはさすがに想定外でした。
いや、もはや想定外だらけで感覚のマヒっぷりが尋常じゃないのですが、これに関してはちょっと次元が違っていました。
それでもどうにかならないかと押したり引いたりしているうちに、先端が潰れていよいよヤバいことになってきたので、その時点での装着をあきらめた次第です。
仕方ないので後日、グニャグニャに潰れた蛇口の先端を取り外して東急ハンズに向かった結果、店員からは驚愕の返答。
「お客さま。こちらの商品は古すぎて取り扱いが終了しております」
うっそだろ?
目の前が真っ暗になりました。
蛇口とれる。水噴き出す。
まだ終わりません。極めつけがこれです。
一切の収穫なしで東急ハンズから帰宅したものの、どうしてもあきらめきれない僕は、何か方法があるんじゃないかと壊れた蛇口をいじり倒していました。
すると、
ポロッ。
……。
プシューーーー!!!
「のわああぁぁぁ!!!!」
蛇口が根元からポキっと折れやがったのです。
主を失った水道から猛烈に吹き上げる水、水、水……。
あっという間に部屋が水浸しになっていきます。
反射的に手で押さえるも、指の間から吹き上げる水しぶき。
「ちょ!! おい!! マジか! マジかーーーー!!!」
大パニック、アンドパニック。
瞬間的にすべてを放棄して逃げることを考えるが、すぐにそんなことは無意味だと悟ります。
どうする?
どーする?
ドースル?
びしょびしょの床。
とどまることを知らない水しぶき。
時刻は夜10:00。
ふと、朝までこの状況が続くことを想像する。こみ上げる絶望感。
ろくでもない妄想を振り払い、部屋を見回す。
放り出したカバンからはみ出す携帯電話。
「そうだ!! 大家だ!!」
夜遅いけど……。
って、そんな場合じゃねえし!!
光の速さで番号をプッシュする。
呼び出し音が鳴る。鳴る。鳴る。
出ない。出ない。出ない。
怒鳴りそうになるのをどうにか耐える。
出ない。
まだ出ない。
……出ない。
出ろ。
出て。
出やがれや!!
「……もしもし?」
眠そうな声。
明らかな寝起き。
関係ない。
「もしもし!! 102の佐藤です!!」
「んあ?」
「水道の蛇口が壊れて水が止まらないんですよ!!」
「ほあ?」
「だから!! 水道の蛇口が壊れて水が止まらないんです!! 部屋が水浸しなんですよ今!! 何とかして欲しいんですよ!!!」
自分で壊しておいてアレだが、自然と声のトーンが高くなる。
「ああ、いや~、今日はちょっと無理だよ……。こんな時間だし」
「いやだから!! それどころじゃないんですって!! 朝まで待ってたら取り返しつかなくなりますよ!!」
我ながらものすごい言いがかりだが、そんなことを言っている場合ではない。
「う~~ん。じゃあ、今から行くからちょっと待ってて」
結局、水道の元栓を閉めてもらうことでその場を凌ぐことができました。
「祖母の終末介護の時期にクソ医者が吐いた暴言で傷つき、はらわたが煮えくり返ったお話」
そして事情を説明し、「お金を出してもいいので何とかしてください」とお願いしたところ、結果的にタダで新品の蛇口に取り換えてもらえたのです(ありがとうございます!)。
ですが、そこに至るまでの苦闘と苦悩の時間。忘れがたき思い出です。
最後に
正直な話、失敗エピソードはまだまだあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。その部屋には一年半住みましたが、結局耐えきれなくなり引っ越しを決意しました。
この件で、部屋選びにおいて僕が得た教訓は「とにかく住処は大事」ということです。
「タレントが立候補するとすげえ批判されるけど、なんでそんなにイラついてんの?」
よくテレビで芸能人が下積み時代の苦労話をおもしろおかしくしゃべっているのを観ることがあります。「バイトから帰ってきたら靴が全部なくなっていた」とか「隣人が全員外国人」とか「あまりに暇で畳の目を数えて時間を潰した」とか、貧乏時代のエピソードはまさしくサバイバルで、どれもおもしろいものばかりです。
僕は愚かにもそういう生活にちょっと憧れていた部分がありました。こういう貧乏生活を体験して、のちのちネタにして笑いをとりたいとか、そういうくだらないことを考えていたわけです。
ただ、落ち着いて考えてください。
「残業月100時間オーバーの実態。ヤバい? まだいける? ヒトでいられるボーダーラインの見極め。社畜自慢」
申し上げた通り、当時の僕は超絶ブラック企業勤務のスーパー激務な社会人でした。そんな人間が家でサバイバルなんかしてらんねえわけです。
ただでさえ仕事でクッタクタなのに、家で落ち着けないのは致命的です。おもしろいサプライズなんか1ミクロンもいらないんです。
ですからみなさんも、こういうバカなことは考えず(考えないと思うけど)、素直にくつろげる空間を優先した部屋選びをしてください。そして充実した一人暮らしライフを送っていただければと思います。
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