バスケットボールbjリーグ初観戦 in 有明「bjリーグファイナルズ2015」! 思ってたより650倍楽しんだぞ!!
5月23日(土)、有明コロシアムで行われたプロバスケットボールリーグのbjリーグ、カンファレンスファイナルを観戦してきた。
戦うはウェスタン・カンファレンスを勝ち進んだ「浜松・東三河フェニックス」vs「滋賀レイクスターズ」、そしてイースタン・カンファレンスを勝ち進んだ「秋田ノーザンハピネッツ」vs「岩手ビッグブルズ」の2試合。
この試合をそれぞれ勝ち上がった2チームが24日(日)のファイナルでbjリーグチャンピオンの座をかけて激突するわけだが、リーグ制覇をかけたこのラストの二日間は「bjリーグファイナルズ2015」と総称され、名実ともにbjリーグの頂点を決める熱き二日間である。
2リーグ問題、オリンピック出場問題に揺れる日本バスケ界ではあるが、今回、人生初のバスケ生観戦の舞台をbjリーグセミファイナルに選んだ次第である。
当初の予想より650倍楽しかった初観戦
観戦した試合はセミファイナル一試合目の「浜松・東三河フェニックス」vs「滋賀レイクスターズ」。
結論から言うと、最高に楽しかった。
個人的にNBAやオリンピックでのバスケはちょくちょく観ているのだが、日本のバスケはこれまでほとんど観たことがなく、正直なところ「あんまりレベルが高くないんでしょ?」という認識でしかなかった。
「レブロン・ジェームズ移籍のエッセイ(声明文)をほじくり返してみる」
そして実際に観戦した感想は、
「ただただすげえ」
そのひと言に尽きる。
素人なのでわからないが、NBAと比較するとレベルには雲泥の差があるのかもしれない。だがそんなことはまったく問題にならないくらい熱量がすごかった。
セミファイナルという大勝負や有明という大舞台も手伝って、選手の熱量、観客の熱気、その他もろもろ会場の一体感が半端なかった。場内には空調がきいているはずなのに、額にじわりと汗をかくほど、熱気が充満していた。
野球やサッカーと違い、選手との距離が近いというのもその臨場感を増幅させてくれる。
コートとシューズが擦れる音。
ポイントガードが指示を出す声。
ヘッドコーチの叱咤激励。
身体と身体が接触する音。
200cmを超える大男が目の前でジャンプする迫力。
3Pシュートの放物線。
ボールを追ってベンチに飛び込む選手。
などなど。
あげればキリがないが、一つひとつが本当に近い位置で展開されるので、グイグイと試合に引き込まれて時間が経つのを忘れてしまった。
試合前やセレモニーからゲーム終了まで2時間超のイベントだったが、まさしく時が経つのを忘れるという言葉がピッタリのひとときであった。
「やっぱりレブロン・ジェームズがオールタイムベスト? キャバリアーズが歴史的逆転劇でウォリアーズを下してNBA優勝!!」
大接戦の浜松・東三河フェニックスvs滋賀レイクスターズ
浜松・東三河フェニックス82-77滋賀レイクスターズ
結果から申し上げると、残り5分で1点差という大接戦の末、浜松・東三河フェニックスが滋賀レイクスターズを下した試合でした。
ここからは試合の写真を載せていきます。携帯カメラでの撮影なのであまり画質がよくないですが、その辺りは大目に見ていただきたいと思う。
会場に入ると、チケットと交換でbjリーグファイナルズ2015のパンフレットがもらえる。出場チームの選手紹介などが嬉しい。前の日に大急ぎで勉強したお気に入りの選手を見つけてモフモフする。
まずは試合前のセレモニー。
滋賀レイクスターズのチアリーダー「レイクスチアリーダーズ」のパフォーマンス。青と黒を基調にした衣装に身を包んだキレイなお姉さんが身軽に踊る。
続いて浜松・東三河フェニックスのチアリーダー「ファイアーガールズ」のパフォーマンス。こちらのチームカラーは赤。こちらも素晴らしい。
パフォーマンスが終わると次は選手紹介。各チームの選手とヘッドコーチが一人ずつ紹介されます。
両チームがサイドに別れてアップが開始されます。
滋賀レイクスターズがいきなりボールを使ったアップから開始するのに対し、
浜松・東三河フェニックスは身体をほぐすところから徐々に上げていくアップです。
両チームのアップが終わると、いよいよ試合開始です。
試合開始寸前の円陣。会場のボルテージも最高潮です。
めまぐるしい攻守交代。
緊張と緩和。
盛り上がる会場。
一瞬も目が離せない大接戦が展開されます。
「うおー!!」
「マジか!!!」
「すげえぇぇぇ!!」
「だ〜、今のは!!!」
自分でも何を言っているのかわかりません。
白熱したプレーの数々に、声にならない声が飛び出します。
ラスト5分で決着。勝者は浜松・東三河フェニックス!!
試合は一進一退のまま第4クォーターへ。
残り5分で66-67の1点差で滋賀がリード。タイムアウトは浜松。ここから先はまさにメンタルの戦い。
残り1分で78-72の6点差で浜松がリード。タイムアウトは滋賀。これはちょっと滋賀が厳しくなってきたか。
滋賀、勝負に出るがファウルを犯してしまう。これを浜松が落ち着いて沈める。とどめに近いか。
残り13秒で81-75の6点差変わらず。滋賀タイムアウト。最後の最後まで可能性を捨てない。
とにかく時計を止める滋賀。ファウルゲームに持ち込み、3ポイントでの同点、そして逆転を狙う。
だが無情にも3ポイントは外れ、ほぼ勝負ありの残り7.2秒で6点差。さすがに絶望感が漂う滋賀の選手たち。
結局そのまま試合は終了。82-77の5点差で浜松・東三河フェニックスの勝利!!
両チームの選手たちが観客席にあいさつをする。後ろでは勝利監督インタビューの準備が進められる。
両チームの選手たちに惜しみない拍手が送られる。なかなかいい光景。
ホントにどちらの選手もお疲れさまです。
めちゃくちゃ楽しかったです。
最後に
バスケットを初観戦した率直な感想ですが、掛け値なしにおもしろいです。
スピード感や迫力など、コートと観客席が近いことが非常にプラスに働いていると思います。攻守がめまぐるしく変わる激しい展開や、会場の空気がピンと張りつめる3ポイントなど、ルールをよく知らない一見さんでも楽しめる要素が満載ではないでしょうか。
写真があまり多くないのも、僕が観戦に夢中だったという動かざる証拠です。言い訳ですが。
また、試合前やハーフタイムに行われるイベントもエンターテイメント性が高く、その部分もバスケットのスピード感とマッチして相乗効果で楽しさを倍増してくれます。
オリンピック予選出場不可の裁定をきっかけに長年続く2リーグ問題が世間に知れるところとなり、奇しくも注目度が上がった日本のバスケットですが、2016年に発足する新リーグへの期待感は僕の中で相当高いものになりました。
注目度が上がればさらに競技人口が増え、必然的に日本バスケットのレベルも上がる。結果的に選手の待遇もよくなりさらにリーグが盛り上がる。オリンピックというのはそれだけ存在意義が高いものであるはずなので、ぜひとも今のゴタゴタをうまく解消して新リーグ発足へ足並みを揃えていただきたいと、部外者ながらに願う次第です。
というか、普通に知り合いを誘えるイベントだと思います。
「バスケ観にいかね?」
「行ったことない? 大丈夫だよ。絶対おもしろいから」
このセリフを自信を持って言える競技だと思います。
おまけですが、NBAに挑戦中のアメリカNBADLテキサス・レジェンズに所属する富樫勇樹選手がゲストで来ていました。まだ若いので今後もNBA目指してがんばってもらいたいです。
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