DAZN(ダ・ゾーン)でHBOボクシング配信?! 契約だぁぁああ!!←コンテンツ一覧から消えててワロタ【2016年9月4日】

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アーキテクチャイメージ
今回は、ちまたで話題のスポーツ配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」の1ヶ月無料視聴をためしてみたお話です。

●DAZN(ダ・ゾーン)とは?
「革新的なスポーツのライブストリーミングサービス『 DAZN(ダ・ゾーン)』2016年夏、世界に先駆けローンチ決定」

なるほど。
つまり「Hulu」「Netflix」のスポーツ版みたいな感じでしょうか。

似たようなサービスでいうと、ソフトバンクが2016年3月から「スポナビライブ」をスタートしております。ですが、こちらはソフトバンクユーザー以外の方は月額3000円で、しかも視聴可能な端末がスマホやタブレットのみ。大画面でスポーツを楽しみたいと考えるユーザーにはやや不満の残る内容かもしれません。

その点、このDAZNはPCを初めさまざまな端末に対応しており、PS3やGoogle Chromecastでも視聴可能とのこと。

しかも配信コンテンツの数もケタ違いで、

・サッカー
・野球
・ラグビー
・バレーボール
・格闘技
・バスケットボール
・テニス
・モータースポーツ
・アメリカンフットボール
・アイスホッケー
・ダーツ
・ビリヤード
・卓球
・ボウリング
・フィッシング
・ゴルフ
・馬術
・FINA
・陸上、マラソン
・サイクリング

となっており、その他も続々追加予定とのことです。
これだけのラインナップで月額1750円(税抜)ということで、これまでになかった画期的なサービスといえるのではないでしょうか。

「国立科学博物館やばし!! 入場料620円でこのクオリティはあり得ねえっすわ」

特にサッカーコンテンツへの力の入れようはかなりのもので、日本のトップリーグであるJリーグとも2017年から約2100億円の放映権料で10年契約を締結したとのことです。

「10年間で約2100億円…Jリーグが動画配信サービス「DAZN」と放映権契約を締結」

HBOボクシングを配信だと? それは試してみるしかないでしょ

画期的で挑戦的な配信サービスであるDAZN。
中でも僕の興味を引いたのが、配信コンテンツ一覧に「HBOボクシング」の文字を見つけたことです。

「スポーツ専門ライブ動画サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」上陸。日本のスポーツも中継し月額1750円」
「月額1,750円に決定! スポーツ動画配信サービス「DAZN」、提供開始……7月にJリーグと放映権契約締結」

なん……だと……?!
ついに海外のボクシングがライブ配信されるだと?
数日〜数週間遅れで放送されるWOWOWエキサイトマッチが、海外ボクシングのすべてと言ってもいい状況からついに脱却できるのか?
それもHBOとな。
しかも月額1750円?

ほほう。
無料期間が1ヶ月も。
これは試してみるしかないでしょ。
 
「Bリーグ(バスケット)とかいうクッソおもしろいスポーツイベント。SR渋谷vs島根。現地観戦にはこの説得力が欲しいんですよ」
 
というわけで、「HBOボクシング」の文字に色めきだった僕はさっそく「DAZN」に登録してみたわけです(さっそくといってもだいぶ遅いんですけどね)。

登録方法はめちゃ簡単。名前とメールアドレス、クレジットカードの番号を入力するだけ

「DAZN(ダ・ゾーン)」のサイトにアクセスすると、下記のページが表示されますので「名前」「メールアドレス」「パスワード(任意)」を入力して「次のステップへ」で進みます。
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「お支払い情報」です。
クレジットカードの情報を入力して「視聴を開始する」をクリックします。
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これで登録は終わりです。

別の端末から視聴するには、サインイン画面から登録したアドレスとパスワードを入力して「視聴を開始する」をクリックします。
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さっそく視聴開始!! なるほど。確かにすごい数のコンテンツだわ。ただ……

登録が終わると、すぐに視聴が可能になります。
現在ライブ中継中の競技が流れ、その下に配信予定やおすすめコンテンツが一覧で表示されます(一応有料コンテンツなのでぼかし処理をしております)。
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下にスクロールしていくと、配信される「スポーツ一覧」が表示されます。
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試しに「野球」を開いてみました。
「米大リーグ」中継の一覧が表示されます。時間帯が夜(日本時間)でしたので、時差的に「見逃し配信」のみの選択になります。
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日本の野球です。
横浜ベイスターズと広島カープの主催試合を配信しています。なお、カープ主催のゲームは広島県内にお住まいの方は観られないそうです(地元のテレビ局に配慮したとのこと)。
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続いてラグビーです。
日本のトップリーグの試合が配信されています。
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大体、1日に配信される試合は3、4試合(ベイスターズ、カープ主催試合は全試合)。見逃し配信の期間は3日前後といったところでしょうか。

また、UFCやラグビーの代表戦など、開催スパンが長いものは見逃し期間もそれなりに長くとっているようです。
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現在オフシーズンのNBAも、野球やラグビーと同じような配信ペースになるのではないでしょうか。

って、え?
3、4試合?
全試合中継じゃないの?
しかも配信される試合もランダムっぽいぞ?

おいおい、それってどうなのよ。
ファンをバカにしてんのか?

まあ、正直に申し上げると、

「【必見】話題の DAZN(ダゾーン) を契約してみた」
「結局「 DAZN 」は UFC をどの範囲まで見られるのか?問題」

こういったページであらかじめNFLニキやUFCニキの断末魔の叫びを聞いていたので、驚きはありませんでした。そもそも「全試合中継って、そんなことが可能なのか?」と思っていたこともあり、ある程度予想していた事態でもあったわけです。
期待していた方にとっては許し難いことかもしれませんが。
 
「DAZN for docomoを契約。利用した感想は? Jリーグファン激怒のDAZNはあり? なし? 使える? 使えない?」
 

HBOボクシング消えててワロタww 有能ニキが絶賛交渉中なんだろう。「続々追加予定」に期待かな

では、このDAZNの契約を考える最大の目的、ボクシング中継について見ていくことにします。

まあ「HBOボクシング」とひと言で言っても、だいぶ幅があるわけです。
たとえば9月に予定されているゴロフキンvsケル・ブルック、ロマゴンvsクアドラスは中継されるのか。その他のアンダーカードはどうなの?
じゃあPPVの試合は視聴可能なのか? 先日正式決定の発表がなされたコバレフvsウォード戦は配信されるのか?
などなど。
この辺りのことを知りたいと思っていた次第でございます。

画面を最下部までスクロールして、競技一覧からボクシングを探します。

ふんふん。
野球、サッカー、バスケね。
で、総合格闘技、テニス、アメフト……。

は?
ボクシングあれへんやんけ!!

はい、ボクシングは項目自体が見当たりませんでした。
念のために「総合格闘技」項目を開いてみましたが、そこにもボクシングの文字はいっさいありません。

まあ、上記の記事によると「配信コンテンツ」に表示されていた競技がいつの間にか消えていたこともあるようなので、当初の発表と相違があってもそこまで不思議ではないのでしょう。

念のためにヘルプメニューから配信コンテンツの一覧を確認してみます。

■格闘技 :
UFC(アメリカ)(ナンバリング大会 + Fight Night※FOX US放送分を予定)
WWE(Raw、SmackDown、AfterBurn、BottomLine)
Glory
キックボクシング選手権
クリチコワールドチャンピオンファイツ(ロシア)
AIBA

ボクシングの影も形もありません。
さらに全試合生中継を謳っていたはずのUFCも、ずいぶん注意書きが増えました。

なるほどねえ。
これはUFCファンの怒りもごもっともかもしれません。この後出しジャンケンはなかなかの暴挙です。

念のためにサッカー一覧も見てみます。

・日本
Jリーグ J1, J2, J3, Championship, J1昇格プレーオフ(2017年~)
・韓国
Kリーグクラシック
・ドイツ
ブンデスリーガ 1部、2部
DFBポカール
・イタリア
セリエA
コッパ・イタリア+スーベルコッパイタリアーナ
・フランス
リーグアン、リーグドゥ
Coupe de France
・スペイン
スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)
スーペルコパ・デ・エスパーニャ2017
・イギリス
FAカップ
スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ
イングランドリーグカップ
イングランド・フットボールリーグ
・ベルギー
ジュピラー・プロ・リーグ
ベルギー・スーパーカップ
ベルギー代表戦
・ポーランド
エクストラクラサ
・ロシア
ロシア・ナショナル・フットボールリーグ
ロシア代表戦
・クロアチア
クロアチアリーグ
クロアチアカップ
・セルビア
セルビアリーグ
・トルコ
テュルキエ・クパス
・スロバキア
スロバキア代表戦
・アメリカ合衆国
アメリカ代表戦
・パラグアイ
ディビジョンプロフェッショナル
・ボリビア
ボリビアリーグ
・エクアドル
プリメーラ・ディビシオン
・ペルー
プリメーラ・ディビシオン
・チリ
プリメーラ・ディビシオン
・ブラジル
カンピオーナド・ブラジレイロ・セリエA
・南アメリカ
コパ・スダメリカーナ(南米)
■2018FIFAワールドカップ

凄まじい数です。
これはそのつど確認しておかないと、いつの間にか消えたり増えたりしても気づかないかもしれないですね。
完全にユーザー舐められとるなww

恐らくHBOボクシングにしろNFLにしろ、ただいま絶賛交渉中なのだと思います。
各機関にDAZNの有能ニキが掛け合って、落としどころを探している最中なのではないかと。

そもそもNFLには「NFL GAME PASS」、UFCには「UFC FIGHT PASS」があるように、各コンテンツには独自で配信サービスを提供していることが多いです。それに加えてテレビ放送枠もあるでしょうし、もろもろの権利や利害関係を考えれば、全試合中継というのがそう簡単にはいかないことは容易に想像できます。

2017年からスタートするというJリーグの中継も今のところ不透明な部分が多いように感じます。そもそもスカパーとの契約はどうするのか。スカパー契約をしてなくても「Jリーグオンデマンド」であれば月額2962円でJ1、J2全試合視聴可能だけど、その辺はどうなのか。
こういったことを考えると、全試合を中継するのもなかなか難しいのではないかと思えてくるわけです。
となると、当然「目的の試合が観られない」「あの選手を観たかったのに」という不満は出てくるわけで、中途半端なサービスと言われてしまうのかもしれません。

まあ、それでもNFLの1日3試合やUFCのナンバリング大会の中継枠を獲得しただけでも相当な有能ニキだとは思いますけどね。
僕はメジャーリーグ専門配信サービスの「MLB.tv」を契約してるんですが、この中から毎日3試合の中継をDAZNがもぎ取ったのは普通にすごいと思います。ソフトバンクのスポナビライブも同様ですが。

ただ、このMLB.tvを始めとしたMLB.comの充実度に慣れていると、DAZNのヌルさは確かにイラつくかもしれないですね。NFLニキもおっしゃっていましたが、これらのサイトには一分の隙もない。選手のスタッツや試合のアーカイブなど、知りたい情報が山ほどあるのにサイト内でほとんど迷うことがない。きっとNBAの配信サービスである「NBA LEAGU PASS」も同様なのだと思います。

僕はあらかじめDAZNにはいろいろな不手際があるという予備知識があったので、そこまでではなかったのですが。人柱代わりに特攻した方は本当に「災難でした」としか言いようがありません。

やはり「儲けが期待できる分野には組織を挙げて資金を投入する」というアメリカの姿勢はさすがのひと言です。別にアメリカのことを好きでも嫌いでもないですが、こういう商魂のたくましさや行動力は見習うべきだと常々思っています。

とにかくDAZNの今後は「続々追加予定」に期待するしかなさそうですね。

誰のためのサービスなの? WOWOWがいかに有能だったかが証明されたよな

無料視聴期間を利用して話題のDAZNを一通り眺めてみたわけですが、全体的な印象としては非常にすばらしいサービスだと思いました。インターネットの環境だけでこれだけのコンテンツを月額1750円で視聴できるのは文句なしにお得だと思います。

ただ、やはり「これは誰のためのサービスなのか?」という疑問は残ります。

膨大な数の競技を視聴できることは確かにいいのですが、それぞれの競技の配信が非常に中途半端。野球にしてもラグビーにしても、1日3、4試合というのは微妙過ぎます。配信される試合もランダム過ぎて、目的の試合が見つからないケースも多々あるのではないかと思います。
上述のNFLニキやUFCニキのように、特定の競技を視聴するために契約した方にとってはかなり不満の残るサービスではないでしょうか。

というか、それ以外の目的の人なんかいるんでしょうか。
どの競技も広く浅く観たい。別に好きなチームも嫌いなチームもない。選手もよく知らない。だから全試合の中継は必要ない。とにかく競技の数を揃えてほしい。
こんな人、どう考えても少数派だとしか思えないのですが。

僕個人で言うと、

ボクシング
野球
ラグビー
総合格闘技
バスケットボール

と、そこそこ幅広く視聴する人間です。
でも、やはりその中でも好きなチームや好きな選手は存在して、その日に観たい試合というのはどうしても限られてきます。
MLBで言えば、当たり前ですが日本人選手。田中マー君やダルビッシュ、マエケンの試合です。
それが「ランダムに1日3、4試合で、そこに目的の選手がいるかどうかはわかりません」と言われてしまうと、当然「おいおい」となるわけです。

ということは、むしろこのサービスは目的の競技を視聴するためのものではなく、一番いいサービスを見つけるための導入と考えればいいのかもしれません。

各コンテンツを広く浅くザッピングして、もっと観たい競技が見つかればその競技専門のサービスに乗り換えればいい。もしくは優勝決定シリーズやプレーオフ期間だけ契約して、おいしいとこ取りする。こんな感じの利用が最良なのかもしれません。

メジャーな競技については専門の配信サービスを広げる導入となり、ボウリングやフィッシングなどの競技にとっては人目に触れる機会が増えてありがたい。メインのサービスと考えなければ、いろいろな面で有効なのかもしれません。

ただ、配信予定に表示されていたコンテンツがいきなり消えたりするという話もあり、当てにしていた試合が寸前で観られなくなる可能性もある。となるとプレーオフ期間だけの利用というのも考えものですね。本当に中途半端な感じで難しいところです。

しかも最適なサービスを見つけるためにわざわざ月額1750円使う価値があるのかというのも甚だ疑問です。

そう考えると、やはりWOWOWは優秀だと言わざるを得ない。月額2300円(税抜)でそれなりにスポーツ中継が充実していて、なおかつあれだけの映画と音楽コンテンツを揃え、独自のドラマまで制作する。
何より「番組表に記載されている番組は普通にやる」というのは大きいですね。会社でもそうですが、「当たり前のことを当たり前にやる」ことが顧客満足に大きな影響を及ぼすのは周知の事実です。

「ミーシャ・テイトがホーリー・ホルムに失神KO勝利で初タイトル奪還!!」

コンテンツを選択制にして料金設定に幅を持たせればいいんじゃないかな。とりあえず僕はサッカーがいらない

では次に料金設定について考えてみます。

実際、月額1750円というのはどうでしょうか。
確かにあれだけのコンテンツを揃えてのこの値段設定は相当な破格です。

ただ、あえて贅沢を言うのであればコンテンツを選択制にして、さらに抑えた料金を設定してくれるともっといいように思います。

選択制といっても、コンテンツの数がウリのサービスなので、消去法的な料金設定にすればいいのではないかと。
たとえばボウリングとダーツ、フィッシングを削ると-200円とか。すべてのコンテンツ視聴が原則で、その中から3つのコンテンツを削ると-200円、6つ削ると-400円みたいな感じです。

僕個人の希望を言わせてもらうと、とにかくサッカーがいらない。サッカーを除いた上で月額1000円という料金設定があれば即加入ですね。
DAZNが一番力を入れているコンテンツがサッカーなのですが、僕は間違いなくサッカーは観ません。なので、ぜひとも省いてもらいたい。そして月額1000円にしてほしいです。

「サッカーJ3の存在意義とは? Jリーグの3部は必要か?」

退会方法。マイアカウントからさっさと退会できるぞ

続いて退会方法です。
僕は今のところDAZNを継続的に視聴することはなさそうなので、無料期間が終わったらさっさと退会する予定です。

まずはメニューをクリックします。
dazn10

マイアカウントに進みます。
dazn11

画面中央の右側にある「退会する」をクリックします。
dazn12

任意のアンケートに答えて「退会する」をクリックします。
dazn13

以上です。始めるのも止めるのも非常に簡単ですね。

DAZNに求めることは一つだけ。「言ったことは守れ」






DAZNについて長々と書いてきましたが、とりあえず僕がこのサービスにお願いしたいことは一つ。
「言ったことは守れ」
これですね。

配信コンテンツのタイムテーブルがあればいいとか、料金設定を細かくしてほしいなど、いろいろと言いたいことはあるのですが、根本的な部分で有言実行だけはしていただきたい。

この会社のスタンスとして、「とりあえず大風呂敷を広げて煽っておいて、あとで謝ればいいや」というのがあるのだと思います。とにかく話題を沸騰させて一見さんを集めておいて、ダメだったときに考えればいい。安いんだからある程度は文句ないでしょ?
恐らくこんな感じで見切り発車しているのではないでしょうか。

ただ、これだとすぐに信用をなくします。
現に僕は2017年に開始されると言われているJリーグ中継に対して早くも疑いの目を向けています。観ないけど。

スタートしたばかりのサービスで不手際、不備が多いのはわかりますが、できないことをできると言ったり、未来の努力目標をすでにある成果として表記するのは即刻止めていただきたいですね。

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