亀田和毅vsアンジェロ・レオ。和毅は肉薄したけど最後の一歩がデカい。元祖亀田家スタイル(親父のボクシング)がフェザー級王者にも通用したのは感動したよ【結果・感想】

亀田和毅vsアンジェロ・レオ。和毅は肉薄したけど最後の一歩がデカい。元祖亀田家スタイル(親父のボクシング)がフェザー級王者にも通用したのは感動したよ【結果・感想】

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2025年5月24日にインテックス大阪で行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチ。同級王者アンジェロ・レオにランキング1位亀田和毅が挑戦し、2-0(115-113、116-112、114-114)の判定でレオが勝利。初防衛に成功している。
 
 
「亀田家最終章」と銘打たれた今回。
前戦でレラト・ドラミニとの再戦を制してギリギリ生き残った和毅がルイス・アルベルト・ロペスをKOしたアンジェロ・レオに挑戦したわけだが。
 
 
実を言うと僕はこの試合を現地観戦したいと思い、インテックス大阪の行き方や周辺のホテルを調べて……。
 
チケットの情報がなかなか出ずに「おかしいな」と思っていたら、突然完売のお知らせという。


もともとインテックス大阪は大きい会場でないこともあってか、かなりのスピードで売り切れたとか。
そんな感じで仕方なく配信視聴に切り替えた次第である。
 
まあ、当日は別の用事があってリアルタイムでは観てないんですけどね笑
 
小國以載vs村田昴期待通りのおもしろい試合。村田の4Rのペースアップ、5Rで勝負ありかな? と思ったよ。試合後の粟生隆寛の何とも言えない表情が印象的
 

作戦ミスはなるほどだけど、いろいろな要因があるんだろうね

試合の感想だが、いや〜、むずいっすねぇ。
 
和毅の言う序盤の作戦ミス、慎重にいきすぎたのはその通りだと思うし後半のアレをもっと早く出せていればというのも納得できる。
 
ただ前回のドラミニ戦では序盤から飛ばしまくったせいで5Rあたりでガス欠を起こした。
中盤からドラミニのアウトボクシングを持て余し、結果ギリギリの判定勝利という。
 
亀田和毅vsドラミニ、健文トーレスvsKJ・カタラジャ。人をぶん殴る才能しかないガチクズの天才が一発逆転を狙えるのがボクシングの醍醐味だよね
 
また今回はペースを上げた中盤以降も圧倒できていたわけではない。たらればを言えばキリがないが、たとえばあと2R早くエンジンをかけていれば。
 
 
もちろん序盤の消極的な立ち回りにはいろいろな要因が絡んでいるのも想像がつく。
 
アルベルト・ロペスをKOしたアンジェロ・レオへの警戒心。
和毅本人の慎重な性格(安全なタイミングでしか手を出さない)。
に加えて“亀田家の集大成”という気負いもあったのかもしれない。
 
で、それら諸々を払拭する&レオの情報収集に4Rかかったのだろうと。
 

両者手が出ない。和毅はアンジェロ・レオがもう少し出てくる展開を想定してたんだろうな

S・バンタム級時代のレオは自分から仕掛けるスタイルだったが、フェザー級に上げて以降はやや離れた位置で勝負することが多い。
前回のアルベルト・ロペス戦ではガツガツ前に出るロペスの打ち終わりにカウンターを合わせて勝利。今回も最初から引き気味で対峙→ジャブの差し合いでポイントを奪っている。
 
ルイス・アルベルト・ロペス陥落。アンジェロ・レオの左カウンターでアディオス。亀田和毅の言うロペス対策をまんま実行してたな
 
正直、僕はレオはもう少し前に出てくると思っていたのでアウトボクシングに徹する姿に「お、そっちか」となった。
 
そして、恐らく和毅もレオが出てくる展開を想定していたのではないか。
序盤から両者とも手数が少なくお見合いが続いたものの、どちらかと言えばレオの作戦が機能していた印象である。
 

和毅にとってレオは相性が悪い相手ではなかった。攻防分離のスタイルがカウンター封じに

5R(正確には4R中盤)から和毅が攻め始めるわけだが、和毅にとってアンジェロ・レオは決して相性が悪い相手ではなかった。
 
上述の通りフェザー級のレオはやや引いて対峙するケースが多い。
ジャブと左右へのフットワークを使いながらカウンターを狙うのが基本パターンである。
 
だが和毅はよくも悪くも攻防分離で極力危険を侵さない。
「ガードを上げてにじり寄る→相手の攻撃をブロック→自分のターン開始」という感じで、攻撃権が交互に入れ替わる。
その上近い位置での攻撃パターンが少なく意外性がない。
 
そして、これはカウンター使いのレオにとっても(和毅が手を出してこないので)チャンスが訪れずにジリ貧になることを意味する。
 
 
カウンターを打ち込むタイミングが見つからないレオと、ガードと距離でパンチを外される和毅。
お互いに決め手がない中で唯一機能していたのが和毅の左ボディ。
 
近場のボディで下を意識させ、身体が丸まったところで顔面に右ストレート。
このパターンでレオが嫌そうな表情を浮かべる。
 
ついでに言うと、和毅の同時打ちのカウンターも何度か当たっていた(と思う)。
僕はアンジェロ・レオ攻略にはスティーブン・フルトンのような動き出しのカウンター狙いがもっともいいと思っていた。
 
亀田和毅vsアンジェロ・レオは和毅応援に決まってるだろ。不利予想とか知ったこっちゃない。盲目的に和毅を応援するんだよ(レオもがんばれ)
 
ただ、攻防分離気味の和毅にそれは難しい。
と思っていたところ……。
 
試合後半、覚悟を決めた和毅がカウンターを狙いにいくシーンが!!
おいおい和毅、やればできるやんけ!!(何様?)。
 
 
ちなみに頭を下げて中に入るアレは和毅の癖なんでしょうね。
前回のドラミニ戦でも頭突きがどうこう言われてたし。
 

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あと一歩だったけど、その一歩がめちゃくちゃ大股で遠い。あっちが立てばこっちが立たずな試合

和毅の持ち味は中間距離でのジャブとハンドスピードだが、レラト・ドラミニやアンジェロ・レオといった上位陣には差し合い勝負で遅れをとった。
 
「ガードを上げて前進→近場の連打」という元祖亀田家スタイルはそこそこ通用したものの、パンチの精度がよろしくない。
前回、今回と前に出ているのは和毅だがヒット自体は少ない。
どちらかと言えば接近戦の方が有効だが、序盤からガツガツいくと確実に途中で息切れする。
 
亀田和毅がレラト・ドラミニに判定負け。でもめちゃくちゃ見ごたえがあった。ドラミニの予想以上の強さと想像と真逆の展開
 
王者アンジェロ・レオ相手にジャッジ1人が114-1114、もう1人が113-115と実力の高さは証明した。
「あそこでああすれば」「こうしていれば」と“たられば”を言うくらいには肉薄してみせた。
 
ただ、そこから先が難しいというか。
あっちが立てばこっちが立たずというか。
 
最後の一歩がめちゃくちゃ大股に感じる一戦だったなぁと。
 

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和毅は現役続行? 確かに辞める理由がないけど、今後の立ち回りは相当難しそう

下記によると和毅は現役続行の意向とのこと。


確かに王者相手にあれだけやれたのだから辞める理由はない。
本人的にも一定の手ごたえがあったと想像する。
 
 
一方で今後の立ち回りはかなり難しいのではないか。
 
ランキングを見ると現在和毅が入っているのはIBFのみ。
それ以外の3団体は上位陣がガチガチで入る余地が見当たらない。
 
スティーブン・フルトンがブランドン・フィゲロアに勝利し2階級制覇。フィゲロアは作戦をミスったの? フルトンは出来がよかったし、井上尚弥はよくこの人を圧倒したな笑
 
OPBFかWBO-AP王座を取ってランキングを上げようにも現王者は両方帝拳プロモーション(OPBF=中野幹士、WBO-AP=藤田健児)なので絡みにくい。
 
理想はアンジェロ・レオとの再戦だが、レオ側のメリットが少なすぎる気が……。
プロモーターの亀田興毅は「フェザー級からファイトマネーが跳ね上がる」と嘆いていたが、レオは試合前のインタビューで「北米で試合をした方が稼げるが、井上尚弥との対戦をアピールするために来日を決めた」と言っていた。
札束ビンタが通用するかは何とも言えない。
 
諸々を加味すると、割とリアルに今回は「ここしかない」というピンポイントのチャンスだったと思うのだが。
 
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