2015 NBAオールスター戦に便乗してレブロン・ジェームズ移籍のエッセイ(声明文)を今さらながらほじくり返してみる
日本時間2月14日〜16日(現地時間13日〜15日)の間、前夜祭などを含めて開催される2015 NBAオールスター。本戦は日本時間16日午前にティップオフ。NBAの豪華スター選手が勢揃いするまさしく夢の競演である。
普段観られない選手のリラックスした表情やスター選手同士のハイレベルでド派手なプレーの数々。そして真剣勝負。2015年NBAオールスターも一瞬たりとも目が離せない一戦になりそうである。
オールスター戦に便乗してレブロン・ジェームズ移籍のエッセイをほじる
もう表題の件、そのままなんですけど。
2015 NBAオールスターの熱狂に思いっきり乗っかって、2014-2015シーズン開幕前にバスケット界を大いに賑わした「レブロン・ジェームズ移籍の声明文」を蒸し返してみようっていう企画でございます。
はい。便乗以外の何物でもありません。完全に開き直っております。
まあ、この声明文ね。相当有名なんで、ちょっとバスケ好きの方なら絶対知ってる話ですよね。
「バスケ界のキング」ことレブロン・ジェームズが、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュとビッグ3を形成するために故郷のチームであるクリーブランド・キャバリアーズからマイアミ・ヒートに移籍したのが2010年。
それから4年後の2014年に再びクリーブランドへ戻ることを発表したときのお話ですね。どこのメディアにもリークせず貝のように口を閉ざして、ギリギリのギリギリで移籍声明文がインターネットに発表されたっていうね。噂ではその20秒前にマネージャーがオーナーに移籍する旨の電話をしたとかしないとか。
いや、これだけでも十分かっちょいいのに、その声明文というかエッセイの内容がね。半端なくかっちょよかったわけなんですよね。
原文はこの辺りですかね↓
LeBron: I’m coming back to Cleveland
最後の締めがかの有名なI’m coming home.(僕は故郷へ帰ります)なんですけど、そこに至るまでの文章がね。なかなかいいんですよ。
もちろん、ライター的な誰かが多少脚色して書いてるんだろうなとは思いますけども。
全文の日本語訳はまあ、いろいろなところで読めるのでね。読みたい方は「レブロン 移籍 エッセイ 訳」などの言葉で検索してください。山ほど出てきますので。
その中で個人的に特にいいなと思った部分をほじっていきたいなと思います。
「やっぱりレブロン・ジェームズがオールタイムベスト? キャバリアーズが歴史的逆転劇でウォリアーズを下してNBA優勝!!」
僕の目標は伝説を超えること。だけど、もっと大切なことがある
レブロンのエッセイの5段落目あたりですかね。こんな文章が書かれているんですよ。
「僕は優勝という任務を背負ってマイアミに来た。そして2度優勝することができた。だけど、マイアミはすでに優勝の味を知っている街だった。ところが僕の育った街はそうじゃない。長いこと、本当に長いことその喜びから離れている。僕の目標はもちろん一度でも多く優勝することだ。それは間違いない。でも、もっと大事なことがあったんだ。故郷に栄冠をもたらすことだ」
で、まあ、
「マイアミで過ごした彼らはずっと仲間だ」
「確執のあったオーナーとは和解した」
「正直、今のクリーブランドでの優勝は厳しい」
その辺りに一通り触れて「I’m coming home.」で締めるわけです。
全体を通して「おお、いいね」って思うんですけど、特にこの5段落目は痺れましたね。
レブロンが常々口にしてる目標っていうのは「史上最高の選手になること」なわけです。
それがどういうことかっていうと、エッセイの中でも言っている通りとにかく優勝して数多くのチャンピオンリングを手に入れること。非常に単純明快ですね。マイケル・ジョーダンの優勝回数6回を超えることが大きな目標なのではないかと思うわけです。
だけど、そうじゃなかったと。
この4年間、故郷のクリーブランドを離れたことで人間的にも成長できたレブロンは気がついたわけです。
「個人の優勝回数よりも、故郷にたった1度優勝をもたらす方がはるかに重い」ということに。
もうね。
なんでしょうかこの男前っぷりは。
自分の名誉よりも、自分の生まれ育った街の人たちを喜ばせて街を活性化させたい。そのために僕は故郷へ帰るんだ。ってことですよね。
で、「その挑戦に挑む準備はできた。だからI’m coming home.(僕は故郷へ帰ります)」につながると。
実際レブロンならそれができる可能性があるわけですよ。バスケって5人だし、1チームの登録人数が上限15人なんでね。試合に出る5人のうち、化け物が1人いればそれなりにいけちゃったりするわけです。優勝はキツいかもしれないけど、プレーオフに出るくらいは十分可能性があるわけです。
「王の帰還」。もう、かっこいいって言わざるを得ないですね
NBA観てるとわかると思うんですけど、基本的にバスケットってカッコつけのスポーツっていう一面があると思うんですね。二つ名もいちいちかっこいいし。マイケル・ジョーダンは「神様」、アイバーソンだったら「The answer」、コービー・ブライアントはイニシャルと背番号にかけて「KB24」、ティム・ダンカンは基本に忠実という意味で「ビッグ・ファンダメンタル」とかね。演出も派手だし、オーナーのコメントとか聞いてても、笑っちゃうくらいプライド高くて素直じゃないし。いい悪いではなくですね。
だけど、今回のこのレブロンに関してはもうかっこいいって言わざるを得ないですね。だってかっこいいし。痺れたし。男前過ぎるし。
まさしく「王の帰還」ですよ。いくらでも心ゆくまでカッコつけてくれって話です。
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